10月26日に滝川の三浦華園で句会「Haiku Bar」を、10月27日に紀伊國屋書店札幌本店インナーガーデンで歌会「短歌の庭－みそひともじのにわ－」を開催しました。俳誌『蒼海』の主宰 堀本裕樹氏と北海道を代表する歌人の山田航氏をゲストにお迎えし、歌人で本学国文学科教授の月岡道晴が司会を務める、公開句会・歌会です。参加者は事前に作品を応募し、作者を伏せた状態で好きな作品に投票。当日は投稿された作品をめぐり、選者と参加者が互いに批評し合いました。
　毎年開催を楽しみにしてご来場くださる方々や、学生を含む多くの初参加の方々が、俳句、短歌を通して交流する、秋のひとときを過ごしました。
　ご参加いただいた皆様、ありがとうございました！
　受賞作品を紹介します。
「Haiku Bar」　兼題「蘭」
俳句集団【itak】賞（特選）　蘭の香やラヂオかすれてゐるあひだ　小山愛梨
堀本賞　蘭の夜のカットデカンタ馥郁と　風花美絵
山田賞、月岡賞　蘭の秋書店改め珈琲店　夏埜さゆり女（なつのさゆりじょ）
「短歌の庭」　テーマ「団地」
日本歌人クラブ賞（特選）　団地から駆け出す子らの声高く入道雲は未来のかたち　すずきなずな　　　　　　　　
山田賞　老女は容易く騙される　ウサギ小屋みたいな部屋の麦茶は薄い　さがわともこ
堀本賞　団地の子なる代名詞を失くしていまは更地で秋桜を嗅ぐ　五月とじか
月岡賞　「夜ごみを出しちゃだめだよ」なごやかに自治会長に告げられる朝　もくめ