「自然界のしくみ」の授業でフィールドワーク
2024年10月24日
10月11日、「自然界のしくみ」(担当 総合教養学科 日比生究教授)の授業で、雲一つない爽やかな秋晴れの中、約120名の学生が1個4円のフェライト磁石を持ち、国学院大学北海道短期大学部の敷地内と隣接する滝川東公園においてフィールドワークを行いました。
授業のテーマは「地球重量の約30%を占める鉄を感じよう」。
教室内で磁石に付くものと付かないものをおさらいした後、磁石が花こう岩に付くかを確かめました。学生の予想に反して、磁石は花こう岩でできた壁材に吸い寄せられました。
この微妙な感覚を体験したのち、いざ、外へ。最初に観察したのは、グラウンドにある元横綱白鵬の「翔の樹」と書かれたプレートと黒っぽい岩石。磁石はビタッとくっ付いて落ちない程。
その後、場所を滝川東公園に移して、実物大のステゴザウルス像の近くにある岩石を調査。ほとんどの岩石が反応を示しましたが、中には全く磁石が付かない岩石もありました。最後は、「海牛公園」の石碑。土台は付かないが、石碑の部分は強く反応することを確認しました。
教室に戻って、身近な石にも鉄が含まれていること、強く磁石に反応したのはマグマ由来の火成岩であることを確認して、この日の授業を終了しました。
学生たちは、「赤く色付いた石に磁石が強く反応した。鉄が酸化して錆び付いたのではないか。」と考察したり、「身の回りの石に意識を向けるのは初めてだったが、石や雲、草などの何気ない自然に目を向けて見ることで新たな発見があるかもしれない。」と自然の面白さに思いを寄せていました。